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プレビュー 2026.10.07 竜王戦 七番勝負

能楽堂で6連覇への一歩
― 竜王戦第1局の見どころ

第39期竜王戦七番勝負・第1局 (10/9-10 セルリアンタワー能楽堂) の見どころ。藤井竜王が能楽堂で指すのは6局目。これまでの5局はすべて竜王戦の第1局で、4勝1敗です。

17-4
東京都内
東京都の会場での成績。セルリアンタワー能楽堂に限れば 5戦4勝1敗。竜王戦の開幕を飾る、定番の舞台です。

能楽堂で開幕

第39期竜王戦七番勝負の第1局が、10月9日・10日の二日制でおこなわれます。

舞台は東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂。 藤井聡太竜王(24歳)に、服部慎一郎七段(27歳)が挑みます。 持ち時間は各8時間です。

藤井竜王が防衛すれば、竜王6連覇。タイトル獲得は通算38期になります。

今年2度目の挑戦者

服部七段がタイトル戦に登場するのは、6月の第97期棋聖戦に続いて2度目です。 同じ年に2度、挑戦者として藤井竜王の前に座ります。

両者の対戦は5局で、藤井竜王の4勝1敗。 唯一の黒星は2025年1月の朝日杯で、そこから棋聖戦の3局を含めて4連勝しています。

今期の服部七段は、竜王戦2組から決勝トーナメントに進みました。 準々決勝で菅井竜也八段、準決勝で増田康宏八段を破り、挑戦者決定三番勝負へ。 柵木幹太五段に第1局を落としたあと、第2局・第3局を連勝して挑戦権をつかみました。

竜王戦の藤井

藤井竜王の竜王戦七番勝負は、5期で通算20勝4敗です。 2021年の第34期で豊島将之九段から奪取し、以来4度の防衛を重ねてきました。 5期とも、第6局までに決着しています。

第1局の先後は、これから振り駒で決まります。 番勝負の第1局に限ると、藤井竜王は通算39局で30勝8敗1持将棋。 先手番では18勝5敗1持将棋、後手番では12勝3敗です。 後手番の第1局は、後手番全体の288戦222勝66敗よりも白星の割合が高くなっています。

能楽堂の5局

藤井竜王がセルリアンタワー能楽堂で指すのは、今回が6局目です。 これまでの5局はすべて竜王戦の第1局で、4勝1敗。 竜王戦の開幕局がこの能楽堂で指されるのは、今期で10年連続です。

能楽堂がひらかれたのは2001年5月。東急の旧本社跡地に建ったセルリアンタワーの、地下2階です。 渋谷駅のすぐそばで、頭上には国道246号が通ります。それでも地下の能楽堂は、外の喧騒が届かない静かな空間です。 舞台は全面が檜づくりで、屋根には檜の樹皮を重ねた檜皮葺が使われています。

盤が置かれるのは、その能舞台の上。藤井竜王は第34期から毎年、この舞台で七番勝負を始めてきました。

戦型は相掛かりが2局、角換わりが3局です。 唯一の黒星は2022年の第35期、広瀬章人九段との角換わりでした。その期も4勝2敗で防衛しています。

2年前と同じ盤側

立会人は森内俊之九段、記録係は吉田響太三段です。 この組み合わせは、2024年の第37期第1局と同じ。佐々木勇気八段を相手に、同じ能楽堂で藤井竜王が先勝した一局です。

森内九段が立会を務めた藤井竜王の番勝負は12局あり、8勝3敗1持将棋。 そのうち吉田三段が記録係に入った4局は、3勝1持将棋で負けがありません。

新聞解説は近藤誠也八段。10月27日放送の銀河戦で、藤井竜王と対戦する棋士です。

ABEMAの中継は、1日目が深浦康市九段と髙野智史六段の解説、聞き手は貞升南女流二段と内山あや女流二段。 2日目は木村一基九段と佐々木大地七段の解説で、聞き手は宮宗紫野女流二段と和田はな女流初段です。 2日目の10日14時からは、セルリアンタワー東急ホテルで大盤解説会がひらかれます。

5度の秋を、同じ能楽堂で始めてきた藤井竜王。 2年前と同じ盤側の顔ぶれのもとで、6連覇への七番勝負が幕を開けます。